街灯

北海道に来た当初、街灯の明かりにオレンジ色が多く、異国情緒を感じた。
特に、雪景色とオレンジの街灯の組み合わせがそうさせる。
実際、ヨーロッパの夜景は日本に比べるとはるかに暗く、その中にポツリポツリとオレンジ色の街灯が映える。

今年に入り、我が家の正面の街灯が突如青白いLEDに変わり、夜な夜な強烈な眩しさに悩まされている。
直視できないほどの光量で、地面は影ひとつなく不気味な明るさである。
雪があると反射してなおさら眩しい。
ブラインドで遮蔽してもその隙間から光が入り、天井を照らす。

本来LEDは素子で自在に色を調合できるのに、わざわざ青白い色を調色し、昼の明るさを生み出す感覚は、日本3大夜景を標榜する札幌市民としてはいただけない。

 

北欧で、照明は夜を楽しむためのものだと学んだ。照明は太陽の代わりではないはずである。
月の満ち欠けがわかるぐらいの夜が欲しい。

 

後日談
あの明るさなんとかならんのかと役所に掛け合ったら、翌日換えに来た。
多少眩しさは軽減されたものの、青白さに変わりはない。