「次の家では結露に悩まされたくない」 この要望は北海道で家づくりをしているとよく耳にする言葉です。
今日では解決する方法があるにも関わらず、いまだに北海道のような冬寒い地域では結露は仕方がないと思って暮らしているひともまた多いのです。 そもそも結露に悩まされたことのない環境に暮らすひとが、道内の多くの建物を設計しているのだから、配慮が行き届かないのも無理はありません。
実際のところ、築33年になる我がマンションでも断熱改修をして対策を講じましたが、どうしてもそれだけでは結露の発生を抑えられない箇所がありました。それがここ2年は外がどれだけ寒くなろうが結露はしなくなりました。
空気はスポンジのように水分を含むことができます。温度が高ければ高いほどその量は多く、温度が高く水分を多く含んだ室内に、部分的に温度が低いところを作ればそこだけ飽和状態になり結露します。部屋に冷えたビールを置くと美味しそうな水滴がつく、あの状態です。 しかしながら、濡れたり乾いたりする環境はカビの温床になり、室内環境に良くないだけでなく、腐朽は家の寿命を縮めます。
大事なことは、室温と同じように湿度にも常に気を配ること。家の断熱や構造によっても条件が異なるので、一概に湿度何%だから結露するとは言えませんが、普段見えるところに温湿度計を置き、我が家は何℃で何%ぐらいになるとどこに結露が発生するのかということを知ることが対策の第一歩なのです。
NEXT
PREV
Blog