温熱環境

本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年竣工した「FSMR」。正月が明け、冬景色を撮影しにカメラマンと向かいます。

住み始めて一ヶ月。
実際に住まわれてからのご感想を聞いてみないと、設計が本当にうまくいったかわからずなんとなく落ち着きません。
住まい心地はいたって良好との言葉をいただいてひとまずほっとしました。

 

日本で初めて納入した、というほどの大きなサッシを入れたので、コールドドラフトや結露を心配しましたが、
万全を期したのでそのあたりはまったく問題なさそうでした。

 

ダイニングには2ヶ月待たされたスペインのペンダント照明が入り、薪ストーブの火も撮影用にくべてみて、と。
実際に住まわれている環境を肌で感じながら、設計時のことを思い出して、次に生かします。

あとは家中、温湿度計と放射温度計を持ち歩いて室温・湿度・壁の表面温度を計測し、
最初にイメージした室内環境が実現できているか確認し、ようやく設計が終わった感じがします。

 

居心地の設計はこうした経験の積み上げで、より豊かになっていく気がします。

 

犬は自由に庭駆け回り、猫は床暖で丸くなり。。
ペットたちも幸せそうです。

今回新たに試みたウィンターテラスは、夏に開き、冬に閉じる半屋外空間ですが、日照と家から漏れる熱だけで15℃程度を維持しており、冬の活動領域を広げるこういう空間の可能性を感じます。