ひとのおうちを設計する度に、当アトリエの居心地の悪さが際立ち寂しくなります。
当アトリエは築26年の一般的なコンクリート造のマンションですが、西向きの夏は暑く、下が駐車場のため冬は寒い。 いざ壁を壊してみると断熱が現在の省エネ基準では7cmいるところが3cmしかありません。これではいくら室温を上げても壁や床が外気に冷やされ、快適な室内環境にはなりません。 当時建てられたマンションは皆こんな感じでしょうから、さぞ居心地の悪いマンションが多いことでしょう。
外はマイナス5℃、暖房の入れていない状態で断熱材があるところと剥がしたところを計測するとその差は約4℃。おおまかですが、断熱材1cm当り1℃は壁の表面温度が保護されていることがわかります。
寒さもさることながら、少ないエネルギーで快適な環境を作るための改修が進みます。
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