先日クリスマスを前に、子供の反応を見るためにおもちゃ売り場に立ち寄った。 「どんなおもちゃをサンタさんに頼もうか?」との問いに、 「プレゼントは売っているものの中からしか選べないの?」との返事に唖然とした。
昔、おもちゃ売り場には欲しいものがいくらでもあった。 正確に言うと、それが知りうる世界のすべてであった。
本当に欲しいものは何か。 知れば知るほど本当に欲しいものは遠ざかっていくような気がする。
そのことを胸に秘めながら日々生活を送り、 意識の埒外からそれが現れる瞬間までじっと探し続けるしかない。 あぁ欲しかったものはこれかも。
それには自分とは異なる価値観を持つひとや環境が深く関わっている。 自分の本当に欲しいものは、鏡を通してしか自分の姿を見えないに等しい。
単なる手段として用を足すだけなら意のままのものが欲しいが、 想像を超える何かを期待するときには、知っている世界だけでは物足りない。
子供の言わんとしていることがわからなくもない。
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