材質:エゾマツ、ガラス サイズ:W10.5cm×D10.5cm ×H10.5cm 重さ:150g
ガラス工芸が盛んな小樽と、木工芸が盛んな置戸の技術を融合できないかとこの作品は生まれました。 結果的に、木のコースターにピタリと納めるには、ガラスの形を常に一定に保つ必要があり、 型ガラスという技法を用いて東京の下町で製作することになりました。 後にその工房も小樽に越してきたので、結果的に目的は達せられることになりました。 ひとつひとつ職人の手によって作られる、底の丸い自立しないグラスは自由な角度でコースターに置くことができ、 丸みを帯びたグラスを持ち上げると、水風船でも持ち上げたような柔らかい表情を見せます。 グラスの傾き具合やぐるぐると回す仕草は、その人の心の内を素直にあらわします。 居酒屋のカウンターに座ったおやじが、ぐるぐるとグラスをいじりながら管を巻いていたのを見て着想しました。