札幌
集合住宅
各住戸に小さいながらも専用庭をもつ、6住戸(2LDK(64〜66㎡))が連なる札幌市街のテラスハウス。木造賃貸の構造上の特性である、住戸間の音の問題を少しでも低減させるため、各住戸をメゾネットとして、なるべく上下間を同一住戸とし、また住戸間にクローゼットや半屋外のテラスを挟むことによって、平面的にもお互いが接する部分を少なくした。このテラスは北国でよく見られる風除室やサンルームのように、屋外でありながら閉じて使うこともできるため、冬季は除雪用具や植物などの保管、夏季は開放してオープンテラスとして庭と一体に使うことができるようになっている。木造賃貸であってもひとが住むことに変わりなく、戸建て住宅とさほど変わらない内装や設備とともに、各戸のUA値は0.30W/㎡・K〜0.32W/㎡・Kの高断熱・高気密仕様とし、クライアントと一緒に長く住める賃貸住宅を目指した。