家は何気ない日常に改めて喜びを見出すところでありたい。
家づくりは家をつくるというコトを買うこと。 意識の根底に流れる記憶の断片を拾い集めながら、自分にふさわしい家をつくる。 その家はどこかにありそうと探しながら、決して見当たらなかったものです。
アトリエモノゴトはそのような家を望まれる方のお手伝いをいたします。 家をつくる過程を味わうほどに、住まいに対する愛着が増していきます。
私は、自分の家を人に依頼してでも叶えて欲しいと願うとき、どう思うか考えます。 きっと、最初はイメージに近いものを作っているかどうかをみるでしょう。 次に、お会いして信頼できる人物かどうかをみるでしょう。
そして、拙い言葉でしか表現できない私のイメージを代弁して空間に落とし込み、 それが、最終的に自分が思い描いた住まい心地になっていると期待するでしょう。
建物が出来上がる瞬間まで、イメージは設計する側にあり、依頼する側はなかなか想像が及びません。 だからこそ、建てる前に図面や模型、実際に使う材料を見たいと思うし、 間取りや使い勝手、性能、メンテナンスについて詳しく聞きたいと思うでしょう。
設計とは、 雲のように掴みどころのないイメージを、手に触れて感じ取れる現実にするまでの確認作業だと考えています。
そして、こだわりをそのままに作れば途方もない金額がかかってしまうところを、 いかにシンプルに合理的で作りやすく、効果的に描けるかに設計の力が試されるのです。