昔はよく使わない電気を消しなさいとか、扉をお行儀よく閉めなさいと言われたものです。 それは、日本で培われた住まいの作法で、外でも失礼のないようにとの、両親の思いが込められていたのかもしれない。
今では照明がセンサーで消え、扉は勢いを自動制御し、エアコンは快適な室温を保つよう冷房も暖房も自動で切り替わり、挙げ句の果てにトイレもほっといたら流してくれるという始末。 劇的に価値観が移行していく時代に、昔ながらの躾が正しいのかどうかも判断が難しい。
それでも家と対話することがなくなり、何の疑問を持たないで生活できてしまうことが、果たして次の世代にとって本当に幸せなのかとつい考えてしまう。
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