設計は、イメージを図面に描くときに寸法に落とし込まなければなりません。 打合せのときにお施主さんが求めている感覚を、これまでの記憶や体験を頼りに丁寧に寸法に置き換える必要があるのです。
それゆえに設計者自身は「つくられた」空間に身を置いても気が休まりません。 どこに行ってもその体験の感覚がどこから来ているのか「測る」癖があるからです。 宿などに行っても、そこの作為に隠された寸法の秘密を暴くところから始まります。 それを忘れさせてくれるほどの空間体験というのはなかなかありません。 この数年、コロナ禍でそうしたこともままならずリフレッシュも難しくなりました。 休まるところを求めてとうとう自邸を建てることにしました。
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