つながりすぎること

世界の隅々までつながっていること。
今やいつでも世界中のことを知ることができ、手に入れることができるようになった。

 

便利にはなったが、困ったこともある。

 

巷ではウッドショックと言われているように、今、木材が手に入らない。
日本中どこを探しても市場に繋がっているところに木材がない。

 

コロナで世界中が経済対策をし、道筋がみえた国から建設市場が活況を呈しているのだ。
そのため日本に木材が届かず、そのしわ寄せが今度は国産材に来ている。

 

今建設中のプロジェクトでは見えるところに大きな無垢材の梁が必要だった。
どこに聞いても今は手に入らないとのことだった。

 

困っていると、工務店の社長さんが倉庫に眠っている台湾檜があるから使ってもいいよと。
今では入手すら困難な台湾檜。木はその寿命と同じだけ材として活用できると言われる。
倉庫に眠っているなら、見えるところで大切に材としての命を与えたい。

 

今回、想像以上に自分が世界に翻弄されていることを知る。
一方で、そういうところとは無縁な、ひとの縁によってしか得られない大切なモノがあることを知る。