日常と非常の間

人間というのは贅沢な生き物で、日常が足りていると飽きが来て、非日常を求めて外へ出る。
目新しい宿に泊まり、普段食べない料理を食し、満足して帰ると嗚呼やっぱり家がいいねなんて言ったりする。
キャンプなんていうものは敢えて不便を楽しむ究極の非日常。

 

ところが、いざ非常となると訳が違う。
停電、自然災害、環境問題、コロナ・・・昨今、非常がどんどん身近になりつつある。
非日常は楽しめて非常は楽しめない、この差は何か。

 

事前に非日常を求める心構えと突然前触れもなく訪れる非常。
非常や非日常を知るから日常の有り難みを知るのもまたしかり。

 

では日頃からその間を行き来する生活というものはないものか。
日常と非常の間を常とする新しいプロジェクトを始めました。