後のルール

2013.04.17

建物を建てるには様々な手続がいる。
特にひとが集まって住む所にはひとが定めたそれなりのルールがあるのもまたやむなし。

 

そんなルールのない1400年以上前から人が住んで来た地域に、全国一律の通り一遍なルールが当てはまるはずもありません。

 

明日香は日本の歴史上重要な地区で、いまだ解明されていない史跡の宝庫です。そのため、古都保存法・景観計画条例・風致地区条例などの縛りがあり、後で聞いた話しですが、関西の建築家でも敬遠するほど厄介な地域だそうです。

 

かつ敷地の地目は田。建物を建てるには農地転用許可が必要。さらにここは昔から人が集まって住んでいるにも関わらず、市街化調整区域に指定されていますので、開発行為の許可も必要となる。建物を建てる際に申請する建築確認申請までは遠い遠い道のりで、ゆうに半年はかかりそうです。

 

でも、所詮、後から人間が定めた字面のルール。解けないことはないと、半ば諦め半ば悟りの境地でひとつひとつ克服していきます。

 

これがいかに大変なことかは、この後知ることになります。