建物を建てるには様々な手続がいる。 特にひとが集まって住む所にはひとが定めたそれなりのルールがあるのもまたやむなし。
そんなルールのない1400年以上前から人が住んで来た地域に、全国一律の通り一遍なルールが当てはまるはずもありません。
明日香は日本の歴史上重要な地区で、いまだ解明されていない史跡の宝庫です。そのため、古都保存法・景観計画条例・風致地区条例などの縛りがあり、後で聞いた話しですが、関西の建築家でも敬遠するほど厄介な地域だそうです。
かつ敷地の地目は田。建物を建てるには農地転用許可が必要。さらにここは昔から人が集まって住んでいるにも関わらず、市街化調整区域に指定されていますので、開発行為の許可も必要となる。建物を建てる際に申請する建築確認申請までは遠い遠い道のりで、ゆうに半年はかかりそうです。
でも、所詮、後から人間が定めた字面のルール。解けないことはないと、半ば諦め半ば悟りの境地でひとつひとつ克服していきます。
これがいかに大変なことかは、この後知ることになります。
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