栄通りテラスハウス

各住戸に小さいながらも専用庭をもつ、6住戸(2LDK(64〜66㎡))が連なる札幌市街のテラスハウス。木造賃貸の構造上の特性である、住戸間の音の問題を少しでも低減させるため、各住戸をメゾネットとして、なるべく上下間を同一住戸とし、また住戸間にクローゼットや半屋外のテラスを挟むことによって、平面的にもお互いが接する部分を少なくした。このテラスは北国でよく見られる風除室やサンルームのように、屋外でありながら閉じて使うこともできるため、冬季は除雪用具や植物などの保管、夏季は開放してオープンテラスとして庭と一体に使うことができるようになっている。木造賃貸であってもひとが住むことに変わりなく、戸建て住宅とさほど変わらない内装や設備とともに、各戸のUA値は0.30W/㎡・K〜0.32W/㎡・Kの高断熱・高気密仕様とし、オーナーと一緒に長く住める賃貸住宅を目指した。

Data

竣工:2023/所在地:北海道札幌市/用途:長屋/構造・階数:木造・2階建/敷地面積:443.40㎡/建築面積:222.94㎡/延床面積:442.48㎡/設計期間:2022.2-2023.4/工事期間:2023.5-2023.12

Credit

構造設計:CSA(同)一級建築士事務所/施工:(株)脇坂工務店/写真:新良太