Salon de Monogoto

実験住宅

省エネルギー性のことだけを考えれば、断熱は厚ければ厚いほどよいとされます。それゆえ、冬の快適性を求めた高断熱の家は、外に対して閉じる傾向があります。
一方、北海道には冬以外にも素晴らしい季節があり、戸建て住宅では、外の世界との特別な親しみ方があるはずです。
この家は、住宅表示制度の等級6(断熱・一次エネルギー消費量とも)相当でありながらも、家の中と外をつなぐ「外の部屋」と呼ばれる部屋があります。夏に外に対して開き、冬に外に対して閉じるこの部屋は、外と中とに分断されてしまった高断熱の住まいに、内なる領域をつくり出し、夏にジンギスカン、冬に食品の貯蔵やスキーの手入れなどに使う余白の部屋です。
Salon de Monogotoは、日本海を望む小樽市郊外の高台にあります。ぜひ一度お立ち寄りください。

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