つくる家

住まいの身体的な居心地のよさは、室内環境の良し悪しによって大きく左右されます。これは気候風土や周辺環境によっておよそ決まり、専門的知識によってある程度満たされます。
一方、心理的な居心地のよさは、住まい手の好みや背景によって異なり、専門家が一概に決められることではありません。今の家はこれができあがっている、または、決められてしまうことがほとんどで、買う方が自由に考える時間的余裕も、選択肢もあまりないのが実情です。
この最終的に目に見える部分を、デザインとしてはじめから専門家が決めてしまうのではなく、予算に応じて、住んでから、自分の手でなど、もっと自由な時間的猶予や選択肢があってもよいのではないでしょうか。住みながらに考え、ライフスタイルに合わせて手を加える余地を残す。竣工写真を完成としない未完の家。
弊社が展開する「みかんの家」と名付けたシリーズでは、自分の手で仕上げていく新しいタイプの家づくりを技術的にサポートしています。