篠路の家 - 札幌

篠路の家

札幌

専用住宅

土地探しからご一緒した札幌市郊外に建つ専用住宅。地べた中心の生活と、腰掛けられる縁側が欲しいとのことだった。この地域は市内でも積雪が多く、縁側や駐車場には覆いが必要であると考え、南北に伸びた深い軒下にそれらを納めている。これらの軒下空間は外壁から逃げた熱を一時的に蓄えるため、暖房負荷の軽減にも一役買っている。庇による落雪の影響は工事前一冬原寸大のモックアップにて検証を行った。
1階の居間の周囲には一段高いフローリングが張られた廊下が巡り、人の動線や家具の置き場所を促しており、その上部は吹き抜けて2階へと繋がっている。床暖房の敷かれた居間の中心の凹みとその上の格子に囲まれた空間は、床座の生活を自由に楽しめるようになっている。