「アトリエモノゴトさんは色々な家を建ててますね。」 と前からよく言われますが、最近その意味合いが変わって来て嬉しく思います。 以前は、「色々つくっ…
この時期を二十四節気では啓蟄(けいちつ)と言うらしい。 啓蟄とは、「冬ごもりしている虫が春の訪れを感じ、穴から出てくる頃」とある。 なるほど、虫が起きるから鳥も…
昔はよく使わない電気を消しなさいとか、扉をお行儀よく閉めなさいと言われたものです。 それは、日本で培われた住まいの作法で、外でも失礼のないようにとの、両親の思い…
今年の冬は、また随分と寒い。 凍てついた澄んだ空気の朝は、昨日までの煩わしさを全て浄化したかのように清々しい。 北海道の家は寒さに強くなったとは言…
最近、用があって出掛けても、まっ先に対面するのが端末となり、ひとに聞きたいことがあっても間に端末が入り、店員と一緒になって解決の糸口を探すシーンによく出くわす。…
朝、家族を送り出すと、大体1時間ぐらい家事をします。 通勤がない分、仕事モードに切り替わる儀式のようなものです。 よく料理のお話をするのも、料理を…
建物の工事には色々な分け方があります。 湿式工事と乾式工事もそのひとつ。 湿式工事とは、水を使う工事のことで、乾式工事とは、水を使わない工事のこと。  …
思い返すと、本州の家の中はどこまでも「外」であった。 昔の日本家屋はもちろん、私の生まれ育った頃でさえ、クーラーなんてほとんどの家にはなく、夏にな…
庭の桐の木で烏が子育てをしている。 人間がちょっかいを出さないせいか、ここでの烏と人間の関係は良好なようだ。 今まで鳥の巣をここまで観察したことはなかったが、改…
オープンハウスなどをすると見に来られた方から「何かいいですね」と言われることが多い。 正直なところ、家づくりで使える材料そのものに何も特別なものはありません。特…
「二七の桐の家」では、週7日のうち2日ぐらいはなるべくエネルギーを使わない生活をしたいという思いがこめられています。 北海道ではなかなか本当の意味でのゼロエネル…
よく建築は音楽にたとえられます。 確かにある空間に身を委ねていると、耳に聞こえる音以外に、見えてくる音があります。 それは誰かが何かを意図して作った空間の軌跡で…
家族の単位が4人であった頃は、様々なものが4の倍数で売られていました。 それが瓦解し、日本から「標準の家族」というものが忘却の彼方へ消え去り、 次第にものやひと…
「次の家では結露に悩まされたくない」 この要望は北海道で家づくりをしているとよく耳にする言葉です。 今日では解決する方法があるにも関わらず、いまだ…
これまで何かと本物にこだわっているつもりでした。やはり本物嗜好で家づくりをされる方に偽物は勧められない、と思っていたのです。 先日ショールームで見た面材。片方は…
以前ヨーロッパに留学しているときに、ウィーンでアドルフロースの設計した「アメリカンバー」に立ち寄りました。1908年築の小さなバーで、インテリアや使われている什…
年末は恒例のおせち作り。 そして正月は今年も自宅でひっそりと過ごしました。 三ヶ日も過ぎ、お雑煮やおせちにも飽きてくると、 無性にカレーやパスタが…
先日クリスマスを前に、子供の反応を見るためにおもちゃ売り場に立ち寄った。 「どんなおもちゃをサンタさんに頼もうか?」との問いに、 「プレゼントは売っているものの…
驚くべきことに、現在工事中の案件ではお施主さん自ら製材から土木工事までをこなしてしまう。 これをDIYと言ってよいか迷いますが、これからDIYでも始めようかと思…
設計は、イメージを図面に描くときに寸法に落とし込まなければなりません。 打合せのときにお施主さんが求めている感覚を、これまでの記憶や体験を頼りに丁寧に寸法に置き…