撮影

今年の春竣工した「北の家」。
秋の訪れを待って、ようやく撮影に入りました。

撮影は独立してからずっと同じカメラマン。
なんだかんだともう15年以上のお付き合いになります。
いつも撮影に同行して思うのは、これは自分では撮れないなと思うこと。
目に映るものだけでなく、1日の光の移り変わり、雲の様子などに気を配りながら、撮影順序と時間配分を決め、滞りなく進めていく。
あと、東京から写真家が来るというだけで、お施主様の心構えも変わってきます(笑)。

 

ここでも悩まされたのは街灯のLED。
ものすごい輝度で美しい秋の夕焼けを破壊していきます。
今年はLED街灯に悩まされっぱなしです。

翌日、以前撮影した「やじるしの家」の秋バージョンを撮影しに訪れると・・
設計時に4人だった子が、お腹を含めて8人に倍増!
急遽、家族の撮影会が始まりました。

毎度、撮影のときには一言も発しなかった建物の印象を、
夜の晩餐会で舌鼓をしながら話し始めます。

 

15年も撮影していると、こちらの意図、力の入り具合などすべてお見通し。
こちらの思惑がきちんと伝わっているのか、このときとばかりに反省会をし、次の設計に生かすのです。