絶滅危惧種

本年もよろしくお願い申し上げます。
毎年正月はログハウスを借りて過ごすのですが、今年は静かに自宅で過ごしました。
さて、年末は恒例のおせち作り。
特段こだわりがあるわけではないのですが、お正月が一年で一番自分が日本文化に浸っている気分になります。
裏を返せば、それほど今の生活は日本文化とは縁遠くなってしまっている気がするのです。
特に子供にも不人気なおせちは、日本文化の絶滅危惧種の筆頭格と言っても過言ではなく、もし自分の代が作らなくなれば、確実に受け継がれてきた何かが失われる気がしてならず、止むに止まれず作るのです。
作るたびに気づかされる日本の色や美意識。これはただ食べるだけでは気づけないのです。
毎年幾度も灰汁抜きする里芋の下処理をする度に、どうしてここまでして食べようと思ったのかと感心すると同時に、これは下手をすると土器が出来てようやく煮炊きができるようになった縄文にまで遡るのではないかと思い巡らすのです。
最近は作るのが面倒でいくつか買ってくる既製品の味付けが際立つのが嫌で、数の子も下処理からになり、今年は伊達巻に挑戦しました。さすがに蒲鉾まで手を出すつもりはありませんが・・・
そろそろいい器が欲しいなぁ。